日本製3Dプリンター Blade-1と製作メーカーであるホットプロシード社について ~Part2~



 
前回の記事で、Blade-1の製作メーカーであるホットプロシード社のファンになった理由を書きました。今回は第2弾です。
 
ちょっと見た目が他の3Dプリンターと異なるBlade-1。
ホットプロシード社に『何故、Replicator2、CubeXのようにBox型にしなかったのですか?』 と思い切って尋ねてみました。
 
『実はこの形にしているのにはちゃんと理由があるのです』 とホットプロシード社 湯前代表。
 

今回はその内容を報告します。
 

以下は、ホットプロシード社より教えて頂いた内容をもとに書いています。
もしかしたら間違って理解している個所もあるやも。その時はごめんなさいですm(_ _)m
 

最初に、家庭用3Dプリンターの形状が、主にどのような物があるかを説明してくれた。
 

【 一般的な家庭用3Dプリンターの形状 】

 
個人でも手が届く値段になってきた、家庭用3Dプリンター。
その中で広く普及しているのは、Box型とメンデル型です。
 

Box型 メンデル型 ?型

Replicator2

Lunavast Prusa V2

Blade-1
 

Blade-1は、Box型、メンデル型のどちらにも属していません。その理由を以下のように述べていました。

 

【 メンデル型にしなかったのはメンテナンスが大変だから 】

 
費用を低く抑える事が出来るメンデル型。それにしなかった理由は、メンテナンスが大変だからとの事。一体どういう事だろうか?
 

メンデル型は、主要部分がプラスチックで出来ている。そのため、3Dプリンターが1台あれば、もう1台複製する事が可能。これは、RepRap3Dプリンターの最大の特徴でもある。だが弱点の1つでもある。 

以下はメンデル型の3Dプリンター。値段が安くシンプルなのが特徴だ。

ポータビー Lunavast Prusa V2 MENDEL Evolution
82,000円 75,000円 s3201_s69,800円

 

メンデル型は、フレームのつなぎ手やネジ部等をプラスチックなどのABS樹脂を使用して固定する。ABS樹脂のネジを締める時には、樹脂部に強い圧力がかかる、強い圧力がかかると樹脂は縮んでしまう
 
その状態で使用していると使っているとネジなどの接合部は段々と緩んでくる。接合部が緩むと3Dプリンタ自体が揺れてしまい、ガタガタ、カシャカシャと言うようになる。この状態になると3Dプリンティングした造形品も形が崩れてしまう。
 
ネジなどを絞め直せばガタガタ揺れなくなるが、それでも使っているうちにまたガタガタいうようになる。それを繰り返していると、しまいに接合部に使用していた樹脂が割れてしまう。
 
割れた時用に、接合部の予備パーツをあらかじめ3Dプリンティングしておけば問題ないが、プリンティングする時間、着け外しする時間など手間がかかってしまう。また、そのパーツが手元にない場合は、どうにかして誰かにそのパーツを貰うしかない。
 
 
このように、メンデル型の3Dプリンターは、使っていく上でメンテナンスが必要になるようだ。ではBox型はどうだろうか?
 



 

【 Box型にしなかったのは、特許問題&拡張性が低いため 】

  

●特許の問題
   
Box型にするメリットは、プリントエリアを覆って内部を熱する事が出来ること。そうすれば熱っする時間が早くなり、温度が安定するので品質のより3Dプリンティングが行える。

周りをBoxで囲み内部の温度を一定に保つ仕組みを作ると、Straysysの特許に触発してしまう。そうするのが一番であるとわかっていながら、完全に閉じた形のプリンターは販売できないようになっているのが現状だ。見た目も重要だろうが、周りを覆うことが出来なければBox型にする理由はない。
   
レプリケイター2x
Replicator2

   

ちょっと話は変わるが、木箱のBox型3Dプリンタについて一言。

CellP
   
あまり知られていないが木箱のBox型にすると3Dプリンティング時にもの凄く煩いとのこと。

ホットプロシード社は以前、CNC CupCake(Makerbot社製の3Dプリンター)の日本代理店として販売しており、販売しながらもそのように感じていたようだ。

cupcake

CupCake CNC 取扱いニュース
 

なお、Blade-1は以下のように静粛性を売りにしている。ホームページより抜粋。

 驚きの静粛性
ms_long

アメリカ製のMakerSlideというフレームとレールが一体になった特殊なアルミ製フレームで構成されています。この剛性の高いフレームを使う事によって、今までのパーソナルプリンターに無い精度と静粛性を両立しました。

実際、私も使っていて思うのですがBlade-1は3Dプリンティング最中は静かです。

 
  

 
では、拡張性がないとはどういう事だろう?

ちょっと長くなったので、続きはこちら DIY 好きな人に勧めたい3Dプリンタ-Blade-1 より。
 










2 Comments on 日本製3Dプリンター Blade-1と製作メーカーであるホットプロシード社について ~Part2~

  1. >周りをBoxで囲み内部の温度を一定に保つ仕組みを作ると、Straysysの特許に触発してしまう

    えー そうなんですか

    でもここ数年でストラタシスの特許も次々と失効していくので楽しみですねぇ

  2. そうなんです。RepRap系のコミュニティでは有名な話なのですが、Box内の温度を制御するとStraysys社に訴えられる可能性があるんですよ。

    ばーちゃわーるどさんのHP(https://sites.google.com/site/tokyovirtualworld/03-column/03-39-abs_char)にも書かれていましたが、温度を一定に保つのって重要なんですよねぇ。

    このような特許は早く解放されるといいですが。

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