3Dプリンターとは
紙に印刷する通常のプリンターを2D(2次元)プリンターとすると、樹脂等の立体に印刷するプリンターを3D(3次元)プリンターと言います。
3Dプリンターは法人向けに作られたハイエンドモデルと、個人向けに作られたローエンドモデルの2種類があります。ハイエンドモデルは数百万から億単位のものまで、ローエンドモデルは4~50万円の価格帯です。(2014年2月時点)
※個人利用向けに作られたローエンドモデルの3Dプリンターの呼び方は様々あり、家庭用3Dプリンターと、パーソナル3Dプリンター、デスクトップ3Dプリンター等と呼ばれています。
【 個人向けに作られた家庭用3Dプリンターの例 】
![]() Blade-1 13万6千円、日本 |
![]() Cube Duo 4066ドル、アメリカ |
![]() Lunavast PrusaV2 7万5千円、シンガポール |
※上記画像をクリックすると各々の3Dプリンターページに飛びます
【 家庭用3Dプリンターの造形物(印刷されたもの) 】
![]() Blade-1 |
![]() Cube Duo |
![]() Lunavast PrusaV2 |
【 3Dプリンターの造形方法 】
造形方法は積層造形法と切削造形法の2種類あり、3Dプリンターは広く普及している積層造形法の事を指します。積層造形法は樹脂を積層していく足し算方式、切削造形法は金属などの塊を削っていく引き算方式になります。
●積層造形方の動画
●切削造形法の動画
切削造形法を用いているiModela(アイモデラ) iM-01などは3Dプロッタと呼ばれています。
【 3Dプリンターについて 】
wikipediaより
使用用途としては、実際に製品製造前の、デザインの検証、機能の検証などの試作に使われる事が多く、パソコンの画面上でしか見ることが出来なかったものを実際に模型として手に取ることが出来ます。そのため、完成時のイメージが非常に解りやすくなります。
【 業界の利用方法 】
- 製造業界・・・製品や部品などの「デザイン検討」「機能検証」などの試作やモックアップ製作機として利用されています。
- 建築業界・・・コンペやプレゼン用の「建築模型」として利用されています。
- 医療業界・・・コンピュータ断層撮影や核磁気共鳴画像法などのデータを元にした「術前検討用モデル」として利用されています。
- 教育業界・・・「モノづくり教育のツール」として利用されています。
- 先端研究業界・・・それぞれの研究用途に合わせた「テストパーツ」「治具」などの作成用途で利用されています。
【 3Dプリンターを使ったビジネス 】
・3D プリンターを使った様々なビジネス ~記念品・プレゼント編~
・3Dプリンターを使った様々なビジネス ~フィギア製造・販売編~
【 最後に伝えたいこと 】
3Dプリンターブームの火付け役となったMakers、その著書であるクリス・アンダーソン氏は本の中で近未来をこう予想しています。
![]() クリス・アンダーソン |
![]() Makers |
『 高品質の品物を少量だけ生産し、手ごろな値段でそれを販売できるようになれば、経済は破壊的な影響を受ける。そしてここに、製造業の未来がある。 3D印刷のようなコンピュータ化されたもの作りのプロセスは、コストをかけずに複雑さと品質を実現してくれる。 銀行などで使われていた高価なパソコン(メインフレーム)が、ダウンサイジングにより一般家庭に普及した。同じように、近い将来3Dプリンターも一家に一台普及するだろう。 』 |
そんな時代が来れば個人でもMaker(物の作り手)になれる時代がくる?
答えはYesです。
ただし、Makerになるにはアイディアを考え、特許や商標登録等の勉強し、3Dソフトを学び、物を売る仕組みを知る必要があります。個人Makerになるには、多大な努力が必要なのです。
やる気があり、努力が出来る人は誰でもMakerになれる環境は整いつつあります。
家庭用の3Dプリンターで一番有名なものといえば、MakerbotのReplicatorシリーズでは?
なぜReplicatorを紹介しないんですか?
Blade-1を作ってる会社も、元々はMakerbotの代理店やってたみたいだし、RepRapというより、Makerbotのを参考にBlade-1を開発したんじゃないかなと思うんですが。
あーちゃん様
コメントありがとうございます。
ごもっともな意見ありがとうございます。
Makerbotの3Dプリンターは近いうちに紹介いたします。
Makerbot社は、家庭用3Dプリンターの草分け的存在ですからね。
ご意見ありがとうございました。
追記:レス遅れてすみません