光造形方式の3Dプリンタ Titan1が発売。 気になるそのスペックは?
光造形方式(STL方式)の3Dプリンタは解像度が高く、高品質な造形が出来るのが特徴です。
ですが、その分本体価格が高く、中々個人では手の出しにくい3Dプリンタとなっています。
今までに販売されている低価格な製品は、Form1、ペガサスタッチが有名でした。
今回、発売されたTitan1のスペックは今までのと比べてどうでしょうか?
【 Titan1 】
まずは、簡単にTitan1を紹介。
- 個人ユースでも購入できる安価(29.8万円)でコンパクトな光造形方式(STL方式)の3Dプンタ
- クラウドファンディングサイトKickStarterで目標額の5万ドルを大幅に超える68.7万ドルを獲得
- 安価な3Dプリンタの中では世界最高の解像度を誇り、容量(造れる物の大きさ)が大きい
1、2番は書かれているとおりです。気になるのが3番。
高速・高解像度を実現するために、特許出願中である受動自己剥離技術(PSP)と、米テキサスインスツルメンツ社のDLP光制御技術を採用
とホームページに紹介がありますが、その道の専門家ではないので、良くわかりませんww
それで調べていて解かったのが、KickStarterに出ていたスペック比較表。
この表を見てみると、いかにTitan1のコストパフォーマンスが優れているかわかります。
Layer Resolutionと書かれているのが、目の細かさになる積層ピッチになります。
熱溶解積層方式(FDM方式)のReplicator2が0.1mm、プロジェクション方式のB9Creatorが0.05mm、
光造形方式のForm1:0.025mm、ペガサスタッチ:0.05mmなので0.01mmが別格なのがわかりますね。
実際にどの程度のものが作れるか見てみましょう。
【 造形物 】
下の画像はKudo3D社 Titan1のギャラリーサイトより拝借しました。
画像をクリックすると大きくなります。
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画像をクリックして大きくしてみると分かりますが、かなり素晴らしい出来です。
指輪などのジュエリー等の精度が求められるサンプル品にも役に立ちそうですね。
【 動 画 】
【 スペック 】
使用フィラメント | レジン |
ビルドエリア | 190mm(W) × 108mm(D) × 162mm(H) |
積層ピッチ | 0.01mm ~ |
サイズ | 400mm(W) × 300mm(D) × 850mm(H) |
重量 | 13.5Kg |
【 特 徴 】
他には、プリント中にレジン(光硬化樹脂)を取り替えることで簡単に色を変えることができるので不思議なオブジェクトを作る事も可能。
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他には、同時に複数のオブジェクトを出力することもできるようです。
意外に知られていないかもしれませんが、小さい部品を複数作る時などは、時間の節約になるので助かりますね。
【 管理人より 】
気になるお値段ですが、消費税・送料込みで、29万8000円だそうです。
このスペックなら、買いで間違いないでしょう。
ただ、購入される方は手に入れるまでを気を付けてください。
購入方法は大きく分けて2通りあります。
前者は英語が出来る方なら問題ないかと思いますが、後者は会社の質が問われるところです。
ゲッコー・アンド・カンパニーより当機を購入する事が出来ますが、ゲッコー社の評判はあまりよくないようです。。。(詳しくはここ←ただし、情報が少し古いので、現在はよくなっているかもしれません)
ゲッコー・アンド・カンパニーの予約・注文時の注意事項に
お届け時期はお問い合わせいただいても予想、保証、確約、回答できません。」「生産終了やメーカー倒産等でお届けが不可能になった場合は後継品、同等品、代替品をお届けするか、弊社は債務を免責されるものとします。」
という記述があります。申し込み時は、これらに同意したとみなされます。検討される方は理解した上で購入してください。
いずれにせよ、海外製品なので長納期なのと、どこまで保証が適用されるかは気になる所ですね。購入時は自己責任で。
ちなみに、気になる値段は2014年8月では、298,000円(税送料込)。 日本でもこれぐらいの低価格な光造形方式3Dプリンタが登場するのを期待しています。それには、クラウドファンディングサイト等がもっと広く広まる必要がありそうですね。
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